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池袋はならび矯正歯科・神谷ブログ

2016年7月3日

糖尿病
歯周病と糖尿病は相互に関わっている疾患です。
糖尿病を患っていると、免疫力の低下によって歯周病菌による影響を受けやすくなります。
また、歯周病によって産生される炎症性物質がインシュリンの働きを妨げることによって、糖尿病を悪化させることがあります。

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心疾患
心筋梗塞や狭心症は血管内に沈着物ができることによって引き起こされます。
血管内にできる沈着物と歯周病菌は関係していると考えられています。
血管内に入った歯周病菌が沈着物の形成を促進するからです。

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早期低体重児出産
妊娠をしていると歯周病菌を活性化しやすくなります。
歯周病菌や炎症性の物質が血管内に入って、子宮を収縮して早期出産や低体重児出産を引き起こすリスクを高めます。
なので、妊娠中の口腔内管理は重要です。

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誤嚥性肺炎
気管に入った唾液中の細菌が引き起こすのが誤嚥性肺炎です。
高齢者や要介護者は特に、唾液が間違って気管に入りやすくなるので肺炎を起こしやすくなります。
プラークコントロールが悪く、歯周病菌が多い状態では肺炎を起こすリスクが高まります。

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2016年6月27日

歯周病の原因は口の中の細菌です。
口の中には300~500種類の細菌が生息していると言われています。
プラーク1mgの中には1億個の細菌が生息しています。
細菌もすべてが悪いものだけではありません。

善玉菌、悪玉菌、日和見菌に細菌を分けることができます。
善玉菌は体にとって有益に働きます。
外から入ってくる悪い菌に抵抗する働きを持つものもあります。
悪玉菌は体に悪い働きをすることが多いです。
日和見菌は普段はおとなしいですが、体力がなくなったときに悪さをすることがあります。

代表的な歯周病菌として、P.g.菌、T.f.菌、Td.菌 があります。
重度の歯周病の人の多くはこれらの細菌を保有していると言われています。

Porphylomonas gingivalis(P. g.菌)
歯肉炎を引き起こす細菌と考えられています。
細菌が出す毒素によって歯槽骨を溶かす働きがあります。
悪臭を出すことや動脈硬化に影響することもわかっています。

Tannerella forsythensis(T. f.菌)
歯周ポケットの中に生息し、歯周ポケットの血管から体内に入り込みます。

Treponema denticola (T. d.菌)
細菌のコントロールが難しく、難治性の歯周病菌です。

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2016年6月19日

歯槽膿漏とは歯を支えている骨(歯槽骨)から膿が漏れている(膿漏)状態を表します。
この状態は歯周病が悪化した症状です。
歯周病は歯肉が腫れたり、歯槽骨が溶けたり、膿が出ることなど全体を表します。

歯と歯肉の周りに磨き残しが残存すると、歯と歯肉の間の歯肉溝で細菌が停滞し、歯肉の炎症を起こします。
初期の場合はほとんど、痛みはありません。
歯肉が腫れたり、出血したりします。歯肉炎の状態です。

この状態が進行すると、歯肉溝はより深くなり、歯周ポケットとなります。
歯を支える周りの骨が溶け出し、歯の根の表面には歯石がつきます。
歯周ポケットから膿がでたり、歯が動くようになります。
口臭が出ることもあります。
強い痛みや腫れを感じるようになります。

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2016年6月13日

ホワイトニング剤がエナメル質、エナメル質・象牙境、象牙質まで急速に浸透すると、歯髄刺激となります。
そのため、知覚過敏をおこします。

ホームホワイトニングよりオフィスホワイトニングの方が過酸化水素の濃度が高いので知覚過敏を起こすリスクが高いです。

また、液性がアルカリ性だとタンパク質分解作用が大きいので浸透度が高く、知覚過敏を起こしやすいと言われています。

ホームホワイトニングは漂白効果に時間がかかりますが、浸透度が遅いので知覚過敏を起こしにくというメリットがあります。

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2016年6月5日

歯が白く見えるようになるのは、2通りの理由があります。
1つ目は、着色物質を分解して色を取り除くことで歯のもとの白さを実現します。
2つ目は、歯の組織構造を変化させることで歯の白さを実現します。

エナメル質や象牙質についた色素を分解、除去することで歯の白さを実現するのは、過酸化水素で歯を漂白するのかを参考にしましょう。
活性酸素の働きが重要になるんでしたよね。

歯の組織構造が変わると白く見えるのはなぜでしょうか。
反射光や散乱光が増えると白く見えるようになります。
ホワイトニングでエナメル質の表層下が変化すると散乱光が増加し、エナメル質の表層に凹凸ができると反射光が増加します。
酸性のホワイトニング剤では、反射光と散乱光を利用して白さを実現しています。

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2016年5月29日

象牙質でもエナメル質と同じように外から侵入した色素が付くこともあります。
しかし、象牙質の色素は内側から起こるものが多いです。

代表的なものとして、薬によって内因的に着色することがあります。
テトラサイクリンという抗生物質を永久歯ができる途中で飲むと、象牙質に着色物質として沈着してしまいます。
歯が生えたあと、光が当たると次第に色が濃くなります。
なので、近年では小児期にテトラサイクリン系の抗生物質を投薬することはなくなっています。

ま7た、象牙質の色が濃くなる理由として加齢があります。
年を取ると象牙質の密度が増すからです。
色そのものは変わりませんが、見え方に違いが出るので、濃いように感じます。

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2016年5月22日

エナメル質はもともと半透明ですが、飲み物や食べ物の影響で着色します。
この着色汚れのことをステインと呼びます。
では、ステインが付着しやすい食べ物や飲み物は何でしょうか。

代表的なものとして
・お茶、ワインなどタンニンを含むもの
・ぶどうやブルーベリーなどアントシアニンを含むもの
・豆腐、納豆などイソフラボンを含むもの
・チョコレートやココアのようにカカオマスポリフェノールを含むもの
・お茶などカテキンを含むもの
どれもの日常的に口にするものです。

ステインは最初のうちはペリクル(歯の表面を覆う薄い膜)に付着しているだけで除去しやすいです。
しかし、エナメル質は再石灰化を繰り返しているのでステインを巻き込んで再石灰化してしまうと、簡単に除去できません。
そのため、年齢とともに歯の色が濃くなる傾向にあります。

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2016年5月15日

当たり前のように白だ思っていませんか。
実は歯を構成するエナメル質と象牙質は白ではありません。
エナメル質は半透明で、象牙質は黄色です。
歯の白さは半透明と黄色の重ね合わせで表現されます。

歯の白さは、個人差や歯の種類によっても差があります。

年齢ともに歯は黄色みを帯びてきます。
それは象牙質の色が濃くなり、歯が黄色く見えるのです。

犬歯は他の歯より黄色に見えることが多いです。
それはエナメル質が他の歯より薄いので歯が黄色に見えるのです。

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2016年5月8日

中性タイプのホワイトニング剤ではOHラジカルを発生させる必要があります。
それには、光を当てなければいけません。

光を当てるといっても、何でもいいわけではありません。
光の種類は光の波長で分類されます。
ホワイトニングでは波長が400nm付近の光が出ていることが重要です。
400nmの光は青紫色をしています。
もう少し波長が長いものは青緑色をしています。

では、光を出す装置としてどのようなものがあるでしょうか。
ホワイトニングでは専用の照射器も用意されています。
また、レジンという詰め物をするときに使う照射器も使えるものもあります。

ここまでは、波長の話ですが、光の強さも関係しています。
光が強ければ温度もあがるので、強いほうがOHラジカルの発生に有利です。
しかし、温度が高過ぎると歯にも影響があるので適度な強さが求められます。

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2016年5月1日

ホワイトニング剤には様々な種類があります。分類の方法として、液性の違いがあります。
では、液性とは何か。理科の授業で酸性やアルカリ性を勉強したのを覚えていますか。
液性とは液体の性質を酸性、中性、アルカリ性に分類することです。

ホワイトニング剤の液性は何性でしょうか。
アルカリ性にするとOHラジカルが多く発生するので、漂白効果が高くて良いように思いませんか。
しかし、唇や歯肉を傷つけやすいので、慎重に扱わなければいけません。
そのため、ホワイトニング剤は弱アルカリにしてあります。

また、酸性のホワイトニング剤もあります。
酸性の場合はOHラジカルの発生は期待できませんが、歯の表面を脱灰して、薬剤を深部まで浸透させる働きがあります。
ただ、歯の表面を脱灰させることは歯を傷めているとも言えるので注意が必要です。
酸性の場合は、金属触媒を入れることでOHラジカルを発生させます。

それでは、中性がいいのかと考えるかもしれません。
中性のホワイトニング剤はマイルドでいいかもしれませんが、酸性やアルカリ性にあったメリットがありません。

そこで、OHラジカルを発生させるために、光触媒を入れています。

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