矯正コラム
2017年12月3日
インビザラインはシミュレーションの最後まで行ったら、終わりとは限りません。
シミュレーション通りに使い終わっても、歯並びが完全な状態なっていないこともあります。
全体として並んでいるけども、一部治りきっていない歯が残ることもあります。
また、上下別々ではきれいに矯正されているけども、上下一緒に見たときに不十分なときがあります。
前歯の真中の位置がそろうように設計されていたのに微妙にズレがあることが起きます。
このようなときは患者さんの希望にもよりますが、できるだけ鼻筋と上下の真中がそろうように、治療を継続することが多いです。
奥歯の咬み合わせが不十分になることもあります。
ゴムをかけて上下を閉じるように、咬み合わせの改善を目指します。
インビザラインの最後は歯並びが整うこと、しっかりと咬めることが大切です。
患者さんの希望にもよりますが、できる限り理想的な状態を目指します。
また、歯を動かす治療も重要ですが、動かし終わった後に、そこに留めておく「保定」という治療も重要です。
動かし終わった後、3ヶ月から半年(舌の癖がある場合は1年)は、元に戻ろうとする力(恒常性;ホメオスタシス)が働きます。
この期間は、歯を動かしている期間と同様の時間、装置を装着する必要があります。
その後も、生きている以上、歯は動き続けるため、元に戻ってしまわないように夜間のみ毎日装置を装着する必要があります。
徐々に使用頻度を減らしていき、「週に一度 夜間のみ装着」が最終ゴールとなります。
投稿者 池袋はならび矯正歯科